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はじめに

 近年、神経栄養因子(NGF・BDNF・NT3・NT4/5・CNTF・GDNF)の研究に象徴されるように、脳科学において可塑性(Plasticity)という用語はすっかり定着した感があります。さらに欧米の論文では可塑性に替わって展性(Malleability)という用語も使われ始めています。

 いずれにおいても材料の機械的性質(Mechanical Properties of Metals)を顕す用語であり、上記以外の代表的なものとして、剛性(Stiffness)、弾性(Elasticity)、クリープ(Creep)、疲労(Fatigue)、回復力(Resilience)などがあります。建築の材料力学をはじめ、あらゆる“ものづくり”の世界で不可欠な概念です。

 なかでも可塑性(Plasticity)や回復力(Resilience)は心理学の領域でも研究対象になっており、医学、建築学、心理学という異なる学問をまたいで存在するこれら共通言語はまさしく“学際的な学術用語”略して“学際用語”と言うべきものです。

 当会は生体への非侵襲的な介入によって脳に何らかの変化が生じたとき、これを可塑性と表現するよりも、弾塑性と表現したほうがより整合性のある解釈になり得ると考えています。当ページではその理由について説明させていただきます。

 はじめに主意(結論)を以下に述べておきます。

 脳の働きを発達機能(発達過程)と修復機能(修復過程)に分けて眺めたとき、歴史的に可塑性は主に発達機能に対して用いられてきた経緯があり、これは同時に建築学や心理学の概念と合致していた

 ところが近年は修復機能に対しても可塑性が用いられるようになっており、こうした使われ方は本来の意味を逸脱している。発達機能と修復機能の両者を含意させるのであれば、弾塑性という表現のほうがベターである。

建築材料力学における“弾塑性”という概念


ブレノスタシスという視点。血流を機敏に制御する脳独自のホメオスタシスについて

グリア細胞の働きについて~ブレノスタシスの主役はグリンパティック系における代謝産物輸送やGDNF(グリア細胞株由来栄養成長因子)である~

脳機能的レジリエンスという視点

心理学の領域からレジリエンスについて解説し、グリア細胞は脳機能的レジリエンスを司っていること、そして心理セラピーの分野において、当会が推奨する傾聴カウンセリングによる改善症例はまさしく心理学としてのレジリエンスの発動という解釈のみならず、脳機能的レジリエンスの発動でもあると換言することができる。

可塑性についてノーマンドイジの功罪

弾性と塑性の両性質を兼ね備えている弾塑性という用語が、脳への非侵襲的な介入を追究する当会のスタンスに最も合致する捉え方であることを解説。

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