BReINとは?

 BReINは脳弾塑性誘導非侵襲選択的統合法の英語名【Brain elasto-plasticity induction non-invasive selective integration】の主要単語の文字B・R・E・I・Nを並べた略称です。

 Eだけが小文字になっている理由は「elasto-plasticity(弾塑性)という概念」ならびに「BRAIN(脳)のスペルとの違い」を強調するためです。

 BReINは複数のアプローチ(技法)から成る技術体系です。その中の単独の技法はBreinと表記され、これは脳弾塑性誘導法(Brain elasto-plasticity induction)の略称です。

 右は犬の治療にBrein-RT(リングタップ・アプローチ)を施している場面です。

 写真の犬(ミニチュアシュナウザー♀5歳)は重度のてんかん発作を繰り返していましたが、リングタップを半年間続けたところ発作が激減し、1年後に完治しました。

 BReINは下表にあるBreinメニュー(※1)の中から最適なものを選んで行う統合療法です。前述の犬に対しては1種類のBrein(リングタップ)のみを行いましたが、人間に対しては一つだけということはなく、少なくとも3つ以上、通常は4~8種のBreinを患者さんひとりひとりに合わせて選択的に組み合わせます。

リングタップ・アプローチ
 (※1)BreinメニューはBReIN総研(当会の技術開発部)において常にアップデートならびにアップグレードされており、2020年9月現在トータル21種類(下表)がラインナップされています。
 
 今後も増えていくことが予想されますが、当会の規約により12種類のBreinを修得した会員には認定ブレーナーの資格が付与されます(規約は予告なく変更されることがあります)。

 BReINは確率誘導(Stochastic induction)(※2)という概念で説明されます。これはヒトの脳に対して様々な手法を用いて複層的に介入する-多次元シグナルを送り込む-ことで神経回路の再編成を促した結果、脳がどのような反応を示すのかについては個体差や親和性を含め様々な交絡因子(重畳的因果関係)の影響下にあることを含意します。

 分かりやすく言えば「効果の現れ方には個人差がある」という表現になりますが、当会の認定ブレーナーは『PCCA(Patient-Centred Clinical Approach)-患者中心の臨床アプローチー』という理念の下、生活背景に潜む様々な交絡因子を念頭に置きつつ、常に患者さんに寄り添う施術を心がけています。

(※2)『確率誘導とは何か?重畳的因果関係とは何か?』についてはこちらの動画で解説しています(➡YouTubeで観る)

BReIN個別テクニック【Breinメニュー】

施術現場によってメニューの数は異なります(各施設にお問い合わせください)。

   コード施術名および内容       対象
Brein-ANアングラクション・アプローチ(以下apと略す)【Angraction approach】
・Anti-gravity Traction(抗重力牽引)が語源。
・関節を天井方向に牽引することにより関節包内に瞬時の自由落下運動を生じさせること(微小重力環境の醸成)を目的とした技術。
・無意識下における情報処理の空白(抗重力反射の休息)が脳弾塑性を促す。→解説ページ
・痛み
・しびれ
・むくみ
・関節拘縮
・精神症状
・脳卒中リハ
Brein-CH
チャッティング・ap【Chatting approach】
・chat(おしゃべり)が語源。
・オランダの臨床実験によりトークセラピー(会話療法)がうつ病の自殺率を低減させることが示されている。他方チャッティングは従来のトークセラピーに含まれるシリアスな会話を避け、より適度な距離感を維持する軽易な会話療法。
・痛み
・しびれ
・自律神経
・精神症状
Brein-ET
アーシングタッチ・ap【Earthing Touched approach】
・グラウンディングやアーシングの概念の下、施術者自身がアーシングされた状態でタッチングを行うと、被験者の帯電レベルが顕著に下がることを利用した技術。
・当ページ下部で解説動画(医療者向け)がご覧になれます。
・痛み
・しびれ
・精神症状
・自律神経
Brein-FAファスティング・ap【Fasting approach】
・ブレノスタシス(脳内環境維持)を守護するグリンパティック系においてオートファジーを介したエピジェネティックな変化を起こすことを目的にした食事指導。
・痛み
・しびれ
・内臓疾患
・発達個性
・精神症状
Brein-FTフラクシッドタッチ・ap【Flaccid touched approach】
・flaccid paralysis(弛緩性麻痺)が語源。
・術者の手指を極限まで脱力した状態(麻痺のごとく力の抜けた手)で患部に優しく触れる技術。
・カナダで行われているマトリックス・リパターニング(外傷患部の圧電構造に生じる流動電流がヒトの手による触刺激によって正常化される)を日本人の繊細な感覚でアレンジ。
・痛み
・しびれ
・外傷全般
・内臓痛
・自律神経
・精神症状
Brein-HEヘデアー・ap【Headair approach】
・Head&Hair(頭部&毛髪)が語源。
・頭部へのタッチングおよびタッチレスならびに毛髪への微刺激を融合させた技術。
・頭部顔面
・自律神経
・精神症状
・脳卒中後遺症
Brein-INインターリスニング・ap【Interlistening approach】
・Interview-listening(問診傾聴)が語源。
・米国の心理学者カール・ロジャースが提唱した「傾聴姿勢」を軸に据えて、術者側の聴く力によって“気づき”をもたらすことを目的にしたカウンセリング。
・全て
Brein-LEレヴィテーション・ap【Levitation approach】
・自分の身体が重力から解放されて徐々に浮かび上がる様をセルフイメージする瞑想法。重力版マインドフルネス。
・痛み
・自律神経
・精神症状
Brein-MTミラータッチング・ap 【Tactile synchronous mirror therapeutic approach】
・鏡像認知錯覚を利用する従来のミラーセラピーを進化、発展させた手法。
鏡をはさんで左右異なる刺激を加えると視覚と触覚の統合処理に“補完”の機能が働く。これを利用して神経回路の再配線を促すテクニック。
・痛み
・しびれ
・関節拘縮
・腱鞘炎
・ばね指
・脳卒中リハ
・脳卒中後遺症
Brein-NFニューロフィクス・ap【Neurofixed approach】
・Neuro-fixationが語源。
・「関節拘縮の実態は主動作筋と拮抗筋の同時収縮である」という脳原因論に基づき、関節拘縮を起こさせないことを主眼にした機能性固定装具(三上式プライトン固定)。
・外傷全般
・関節炎
・腱鞘炎
・ばね指
・関節水腫
Brein-PLプランター・ap【Plantar approach】
・足底に対して直接的または間接的に振動刺激を加える技法。一般に足底への介入は強刺激系が多くを占める中、当テクニックはリズミカルかつ繊細な信号(タッピング系)を脳に持続入力させる技術。
・痛み
・しびれ
・自律神経
・発達個性
・精神症状
・脳卒中後遺症
Brein-PRPリダクション・ap【Polypharmacy risk reduction approach】
・中高年とくに高齢者の「多剤服用による害」に対する注意喚起を本人または家族に促すカウンセリング。
・転倒/骨折
・暴力行動
・食欲不振
・精神症状
Brein-REレジリエンス・ap【Resilience approach】
・心理学におけるResilience(回復力・逆境力)が語源。
・全ての物事には光と陰があるが、ネガティブな出来事に対して陰の側面を注視するマインドセットはレジリエンスを低下させる。そこで普段から光の側面を見出すマインドセット(光の解釈実践法)に転じることでレジリエンスを高めようとするカウンセリング。
・自己肯定感および自己効力感に主眼を置きつつ、決して押し付けにならない配慮が重視される。
・痛み
・しびれ
・自律神経
・精神症状
Brein-RTリングタップ・ap【Ring tapping approach】
・術者の脱力した両手において中指、環指、小指の背側(爪母)を被験者の当該部位に添えつつ、輪(リング)状にした母指と示指でつまみ動作(指同士のタッピング)を繰り返すことで皮膚を介した間接的なリズム刺激を脳に入力させる技法。
・痛み
・しびれ
・自律神経
・発達個性
・精神症状
・脳卒中後遺症
Brein-RWラブライト・ap【Rub-write approach】
・Rub and Write(こすり書く)が語源。
・認知症に対する検査法「スマヌ法」は被検者の背中に文字を描き(検者が指先で文字の形をこする)、これを正確に言い当てられるかを診る方法だが、これは同時に認知症そのものを改善させる効果がある。
・認知症のみならず、幼小児の発達障がい(当会は発達個性と呼称している)や脳卒中後遺症に対しても有効。
・発達個性
・精神症状
・脳卒中後遺症
Brein-SDスキンダイレクト・ap【Skin direct approach】
・Direct contact with the skin(皮膚への直接接触)が語源。
・術者の手を被験者の皮膚に直に触れつつ2種類の技法を使い分ける。関節周囲に対しては目に見えない皮膚回旋を誘導し、関節以外の部位に対しては天井方向やや頭側への滑走を誘導する。
・痛み
・しびれ
・関節拘縮
・脳卒中リハ
・脳卒中後遺症
Brein-SOスージングサウンド・ap【Soothing sound approach】
・soothing sound(心地いい音楽)が語源。
・川のせせらぎ、虫音、雨音、嵐の音、風音、ホワイトノイズといった自然音は極めて広い周波数帯域と1/fゆらぎ成分、そして豊富な倍音を含んでいる。
・施術現場のBGMに自然音を流すことで心身のリラクゼーションを図り、脳弾塑性の発現に有利な環境を創出する。
・全て
Brein-SRスキンラップ・ap【skin rapping approach】
・吸湿速乾性に優れたキャストパディング(ギプスの下巻き材)によって皮膚を保護するラッピング技術(皮膚に対する愛護的なアプローチは急性痛-ギックリ腰や肉離れ等-のコントロールを容易にする)。
・外傷全般
・痛み
・しびれ
・むくみ
Brein-STストローキング・ap【Stroking approach】
・stroking=Petting softly(優しく撫でる)が語源。
・主に術者の手掌を密着させて撫でるスウェーデン式のエフルラージュに対し、日本式とも言える本テクニックは術者の上肢全体を使いつつ潮騒のリズムで繊細に撫でる技法。日本の夏は高温多湿のため原則的に夏季には用いない。
・痛み
・しびれ
・自律神経
・精神症状
Brein-SWスウィング・ap【Swing approach】
・swing(揺らす・揺り動かす)が語源。
・人間の皮膚は可聴域外の高周波音を感受(ハイパーソニック・エフェクト)したり撫でられたり揺すられたりすると、1/fゆらぎ成分を含んだミクロン単位の振動を引き起こし、これが脳を活性化させることが知られている(表皮振動効果)。
・大脳皮質が高度に発達した人類はコミュニケーション能力を最優先した結果、動物に備わっている様々な感覚処理系を退化させる一方で体毛を失くして皮膚表面積を増やすことで外界の情報を感受しやすい裸のサルになった。当テクニックは四肢を一定のリズムで揺らすことで前述の表皮振動を介して脳弾塑性を誘導する技法。
・痛み
・しびれ
・自律神経
・精神症状
・脳卒中リハ
・脳卒中後遺症
Brein-TOタッチレス・ap【Touchless approach】
・人体は体表面から数十センチほどの広がりを持った準静電界に覆われている。これは電波のように伝搬する性質がなく、人のみならず車両や物質の周りにも静電気帯電のように分布している。
・準静電界はいわばレーダーのような役割を持ち、たとえば虫の接近などを気配として察知する役割を担っている。
・エンパスを含めHSP系の人々ではこうした機能が亢進しているケースがあり、通常のタッチケアに副作用のごとき不安定な経緯を示すことがある。本テクニックはそうした感受性の強い方のために開発された技術。
・痛み
・しびれ
・自律神経
・発達個性
・精神症状

  

上の動画は医療者向けです➡YouTubeで観る