症例レポートⅠ『BFIと認知症-重度の不穏症例に緊急往診した翌日、現場の介護スタッフが発した一言「信じられない!あの人はいったい何者!?」-

 老健施設に入所中の母親が認知症の悪化に伴い重度の不穏(暴言や暴行、汚物の投げつけ、設備破損など)が発生したため、その娘さんから「先生、なんとか助けてもらえませんか」という依頼を受けて、都内の施設に緊急往診してきました

 以前テレビで放映された認知症の母親の不穏に対して娘さんが献身的に行った皮膚マッサージの奇跡的効果を当研修会でビデオ供覧しましたが、果たしてBFI は親子の絆(愛)による皮膚刺激を超えることはできたのか?

 衝撃的かつ奇跡的な展開について報告させていただきます。

症例レポートⅡ『テレビ効果VS意味不明BFI

「手術の必要はありません!仙腸Jを治療すれば痛みは取れます!」という有名医師が出演するテレビを観た患者(10年以上前に私のところに通ったことのある患者)が、「昔、たしか先生も仙腸Jのことを言っていたのを思い出し、娘にパソコンで調べてもらいました…。がんばって行きますんで、先生、なんとか私の仙腸Jを治してください」と来院しました。

 私は正直に「今はAKAを行っていないこと、脳にアプローチする新しい治療を行っていること」を説明しましたが、本人は当然ながら意味不明の様子…、脳???

 とりあえず治療は受けていただくことができたのですが、そのあと驚くべき展開が…!

前回研修会での臨床実験の解析結果報告

 先月行われたBFI新技術の体感実験において、被験者に記入していただいた体感指数スコア表の集計結果を発表します。BFI新技術の18テクニックのそれぞれの合計得点を知ることで日々の臨床に還元、有効活用していただければと思います。

前回研修会で供覧したビデオ内容の復習~皮膚振動刺激による“感覚の移植”(NHKサイエンスZERO「触覚テクノロジー」より)~

 前回研修会で供覧したNHKサイエンスZERO「触覚テクノロジー」の内容を受けてBFI新技術の関発意図について説明しましたが、下にその概略をまとめておきます。会員の方は復習、知識の整理等にお役立てください。

 筆者は従来のミラーセラピーに触覚刺激を同期させることで臨床効果が飛躍的に高まることを発見したが、今回サイZEROが紹介したように脳卒中リハにおいて「皮膚振動伝達装置」を用いることで皮膚触覚が蘇り、それと同時になんと運動覚まで回復してしまうという驚愕の現象を知るに至り、あらためて脳の可塑性の底力を確認することができた。

 触覚同期ミラーセラピーは「触視覚統合による言わば“感覚の移植”」と表現することができるが、一方で今回供覧した皮膚振動リハは「振動刺激による“感覚の移植”」と表すことができる。

 セロトニン・オキシトシンの研究により、皮膚へのリズム刺激ならびに皮膚接触面の大きな微刺激が脳内環境を劇的に改善させることが分かっている。今回のBFI新技術はそうした脳科学の知見を踏まえ、さらに「触覚と振動に関わる最新テクノロジー」をエッセンスに加えることで更なる脱皮を果たした。

 こうした視点は極めて意義深いものだと言える。たとえば外傷治療においても皮膚の問題はなおざりにできない…。皮膚に優しい固定(三上式プライトン固定)がけがの回復を速めることが分かっている

 運動器の問題に関わる医療者-整形外科医はもとより柔整や鍼灸、PTやOT、さらには看護師や介護福祉士等々-には、皮膚の問題をこれまで以上に重視する姿勢(脳膚連関を深慮するスタンス)が求められる。